Webサイト作成マニュアル (タブー編)
 こんなサイトは駄目だ!!…という、決してやってはイケナイ事を、一挙に紹介。
サイトをデザイン(設計)するにあたり、心がけておかなければならない約束事である。
既にサイトを作っていて以下の事柄に心当たりがある人は、直ちに改善しよう!

 

画面表示が遅くなる事はやめろ!
現在ネット環境は、ISDNからCATVやADSL、FTTHなど高速回線(ブロードバンド)へと移行している訳だが、それら高速回線を導入するユーザの思いはただ一つ。
少しでもスピーディーにインターネットを使いたい!
…だというのに、そのユーザの理想に力一杯逆流するバカサイトが多い!

 「Proxomitron」という、ハードネットワーカーに人気のソフトがある。インターネットを快適に飛び回る為のツールだが、このツールの機能を簡単に説明すると、「サイトのうざい部分を消し去る」という点に尽きる。
つまり、このソフトで消されてしまう様な「うざい」事は、多くの人に嫌われているという事を理解しよう。

 あなたのサイトは、ウザいと思われてませんか?!

8秒ルールを厳守せよ
 少々勉強家なサイト管理人なら知ってるだろうが、ネット世界には「8秒ルール」というものが存在する。 調査によれば1つのページが完全に表示されるまでに、ユーザが待ってくれるのは平均たった8秒だという。特にトップページの表示に8秒以上かかる鈍重なサイトでは、ページ全部を表示しきる前に目的のコンテンツへと移動されてしまうか、トップページではなく、 掲示板など、いつも見るコンテンツに直にブックマークされてしまうのだ。

 具体的な数値を挙げると、1つのページを大体50KB以下に押さえなければ、殆どの人…つまりアナログモデムやIDSN環境の人が8秒で観る事が出来ない。ADSLやCATV、FTTHなどのブロードバンドが普及してきているとはいっても、導入したくても出来ない地域 や建物に住む人々は、まだまだ多いのだ。
トップページに綺麗な画像を置きたい気持ちは解らなくもないが、それは殆どの場合、管理人のエゴの押しつけに終わる。これは、かなり恥ずかしい。

派手な画面効果はやめろ
 便利なホームページ作成ソフトやフリー素材が増えたおかげで、誰でもそこそこ派手なサイトが作れる様になった。しかし、これが罠である。
 よく「画面が少しずつ切り替わる」とか、「本のページがめくれる様に切り替わる」という画面効果を使ってるサイトがあるが、これは非常に邪魔くさい。訪問者は、少しでも早く目的のページが表示される様にと、高い金を払ってADSLなどの高速回線を導入してるというのに、その気持ちを全く考えてない。「HP作成ソフトを買ったら派手な画面効果が使えるので、格好いいから使ってみました」という自分勝手な魂胆が見え見えで 非常に格好悪い。
いきなり音を鳴らすのはやめろ
 画面が表示されるなりwave音声やMIDIで音を鳴らすのは、かなり嫌われている。
ダウンロードに時間がかかる上、訪問者にしてみれば何の予告もなく音楽が鳴るのである。

 ネットをするのは決して賑やかなリビングルームだけではない。深夜で周りに家族が寝る静かな部屋の中、仕事中のオフィス、授業中の教室、新幹線や飛行機の中などなど…。そんな静寂の中で、予期せず突然音楽が鳴り響くのだ!まず心臓に悪いし、周りにも非常に迷惑である。ネット上の公害といっても過言ではない。

ポップアップウィンドウを開くな
 ページを開くと、別に小さなウィンドウが開く事がある。いわゆる「ポップアップウィンドウ」だ。主に無料ホームページなどの広告として使われているが、新着情報やコンテンツの説明、メニューなどをポップアップで表示するサイトがある。直ちにやめよう。

 ネット初心者ならともかく、有る程度ネットを利用してる人は、最初に紹介した「Proxomitron」を始め、「インターネットNinja」や、その他ポップアップウィンドウを開かなくする(または、自動的に閉じる)ソフトを使っていたり、内容が表示される前にウィンドウを閉じてしまう事が多い。つまり、ポップアップウィンドウに一番注目して欲しい情報を書いたりすると、結果的に誰にも読まれない可能性だってある。また見た目にも邪魔で、大変嫌われている。

 一言で説明するなら、画面を賑やかにしようとする演出は、すべて邪魔。

 

画面が見にくい、悪趣味デザインはやめろ!
 いくら早く画面が表示されても、見にくいページというのは存在する。
そしてそれは、レイアウトの問題だったり、色使いの問題な事が多い。

 あなたのサイトは、本当に綺麗で格好良いですか?!

派手な背景や文字はやめろ
 非常に多いのが、背景に写真やテクスチャを貼った見にくいページ。
普段、青い紙に、わざわざ青いペンで字をを書くバカはいないだろう?紙と同じ色のペンで書いても文字が見えない。他の色…例えば黒いペンで書いた方が文字が見やすいのは、誰でも分かる事だ。しかしネットでは、青い空の写真の上に平気で青い文字を書く奴がいる。
 綺麗な写真を背景に使いたい…という気持ちは解るが、背景には背景にあった地味な画像というものがあるのだ。
カラフルにするな
 どうも、色々な色を使ってカラフルにした方が綺麗になると勘違いしている人が少なくない。
赤、青、黄、緑…全部使っちゃったりして。
色は、基本となる色を2色まで、それに文字の色として2色までを選んだら、それ以外は使わない事。
例えばこのページは、基本が白とグレー、それに、目立たせたい場所に使うオレンジ、それしか色を使ってない。
カラフル=派手=悪趣味だと覚えておこう。
(もっとも、センスのある人が上手くデザインすると、カラフルで綺麗なページは作れるのだが…)
縦スクロールをさせるな
 トップページは殆どの人が最初に見る画面だ。従って、訪問者全員に向けた告知や最新ニュース、注意書きなどをトップページに書くのは正しい。しかしたまに、最新ニュースに留まらず、スケジュール、リリース情報、コンサート情報、管理人の日記などなど、縦に長々と書き続けてる困ったサイトがある。
 クリックひとつで目的のページが開くHTMLの便利な仕組みを全く無視して、クリックよりも面倒なスクロール作業を訪問者に強要するとは、一体どういう了見なのか、理解に苦しむ。もしくは嫌がらせか?!

 1つのページの縦の長さはXGA換算で5画面程度に収めるべきだろう。また、8秒ルールも忘れてはならない。

やたら画面を動かすのはやめろ
 ・<marqee>タグで文字をスクロールさせる。(しかも大量に!)
 ・<brink>タグで文字を点滅させる。
 ・フリー素材集にあったアニメGifアイコンを、色々張り付けた。
 ・JavaScriptで、画面上を絵が動き回る。
 ・マウスカーソルを動かすと、文字や絵などが追いかけてくる。
 ・IE固有の、フィルター機能を使う。
 ・ステータスバーに文字を表示する。
これら、すべて邪魔くさい画面効果の代表格。

「面白い」「格好良い」と思ってるのは、恐らく管理人だけだろう。
これらは既に時代遅れなので、とっとと撤廃した方が良い。

おかしなサイズのバナーはやめろ
 多くのサイトにリンク用のバナーというのが置いてあるが、サイズがまちまちで困る。 リンクページを作る時に、やたら大き過ぎるバナーに戸惑った経験がある人もいるだろう。恐らく、バナーに標準的なサイズというものが存在するのを知らないのだろう。

 いい手本として、同人(イラスト)系サイトのリンクページがある。
 まず個々が綺麗なデザインのバナーなのだが、それが整然と並んでいて非常に気持ちがいい。日本ではインターネット黎明期からイラスト系サイトが中心となって、 バナーの標準サイズを「200x40dot」と決めている。また、企業などが出稿するバナー広告は、殆どが「468x60ドット」というサイズに統一されている。もし、これらに合わないサイズのバナーを見かけたら、それは、標準サイズすら知らない ドシロウトがデザインしたバナーという事だ。

 もし標準と異なるサイズのバナーを作ったらどうなるか。相互リンク先で、自分の作ったバナーが無惨に縮小されたり縦横比が狂って潰れた様な姿になってるのを見る事になる 。または、折角のバナーを使って貰えない事だってある。

 「二兎を追う者、一兎をも獲ず」「あちらを立てれば、こちらが立たず」。
文字と背景を同時に目立たせる事は不可能だし、一度に全部の内容を伝える事も不可能。なら、何が一番大事なのかを考え、それを優先する様にすべきだ。

 

説明不足サイトはやめろ
 不特定多数の、多くの人が訪れるのがWebサイト。必要な情報は、分かりやすい場所に置かれてなくてはならない。

 あなたのサイトは、必要な情報がすぐに分かりますか?!

サイトのタイトルが分からない
 そんな馬鹿な…というサイトが、たまに実在する。
ウィンドウのタイトルバーには「○○のHP」、ページの先頭には「○○ちゃんを応援します!」、トップに表示される画像には「○○ドットコム」。どれが、このサイトの名前なんでしょう?!という。
管理人や連絡先が不明
 誰が制作・運営しているのかと、メールによる連絡先は、必ずトップページに書くべきである。
「相互リンク依頼は管理人まで」とか書いてあっても、管理人の名前や肝心のメアドが書いてなかったりする事がある。一体どこの誰に連絡すれば相互リンクして貰えるのだろうか。
無意味なコンテンツタイトル
 「掲示板」と書くと普通すぎてつまらないから…と、「談話室」やら「溜まり場」みたいなタイトルを付けるサイトがある。これはまぁ良い。「○○茶屋」「○○ルーム」「○○の館」…作ってる方は洒落てるつもりなのだろうが、あまり懲りすぎると、説明文を読まないと(又は入ってみないと)どんなコンテンツだか分からない事になってしまう。有る程度、タイトルだけで判別可能な名前を付けよう。
メニューが散乱している
 コンテンツのメニュー項目が一カ所にまとまってない、または、トップ画像の中にクリッカブルマップを指定して、絵の中のどこかにカーソルを当てるとカーソルのカタチが変わって、コンテンツに入れる事が判る…みたいな。
訪問者は、別に宝探しをしたくは無いのだが…。
どのコンテンツにいても、他にどんなコンテンツがあり、それらコンテンツにすぐ移動出来るというのが理想だ

 小学校で、「作文は題名と名前から書き始めましょう」と習った筈である。その程度の事を覚えてない人が多すぎる。

 

エゴ丸出し!こんなサイトは嫌われる!
 自分の作ったサイトに、自分の個性を発揮するのは構わない。しかし、自分の都合を押しつけたり、自分を基準とした主観的過ぎるサイトは嫌われるものだ。

 自分のエゴを押しつけて、顰蹙を買ってはいませんか?!

画面サイズ限定はやめろ
 「このサイトは1280x1024ドット以上でご覧下さい」…と書いてあるサイトが実在する
恐らく、そんな高解像度で画面表示している人は、世のWindowsユーザの中でも2割にも満たない筈だ。特に現在人気のノートパソコンをはじめとする液晶モニターは、殆どの場合1024x768ドット表示が最高である。 また少し前までサブノートは800x600という解像度が主流だったので、 そんなマシンを使ってる人も多いだろう。
 先のサイトの制作者は、恐らく1280x1024ドット表示の画面で制作し、それを半ば自慢げに訪問者に押しつけたのだろうが、 世の中の実状を知った方が良いだろう。

 ちなみに私は19インチモニターを使い、1600x1200ドット表示でこのページを作成しているが、横640ドットでも十分表示出来る様に考慮している。もし「1600x1200ドット以上で…」などと書いた日には、誰にも観て貰えないだろう から。

ウィンドウサイズ固定はやめろ
 ウィンドウが勝手に最大化したり、特定のサイズに固定されるサイトがあるが、これも困りものだ。
恐らくゲームかマルチメディアソフト風のインターフェイスを真似て格好良いつもりでいるんだろうけど、訪問者各々の利用環境というものを全く考えていない。
 例えばウチのディスプレイは1600x1200ドット表示になっているので、800x600程度に固定されると、画面1/4程度の大きさでちまちまと表示されて、とても見にくい。
 また、チャットや他の作業をしながらネット巡回している時に、突然ウィンドウが最大化すると非常に困る。あれは、ただの嫌がらせとしか思えない。
 世の中すべての人が自分と同じ環境でネットをしていると思ったら大間違いだと覚えておこう。
Flash限定や乱用はやめろ
 そのサイトがFlash作品を見せる目的で作ったのでなければ、Flash乱用は止めた方が良い。特にTopページを表示する度に長々と見せられるFlashムービーは、某大作RPGで の召還魔法を使った時のムービー位うざったい。最初は凄いと思っても、そう何度も観たいものではないのだ。
俺のFlash作品は凄いだろう」と押しつけられてるカンジがして、かなり寒い。
ただし、はじめて訪れる人向けに、TOPページとは別の入口ページを用意して流す等の工夫がある場合は良い。訪問者にそのサイトを印象づけ、中のコンテンツにも興味を持たせる等の良い効果を発揮するだろう。
困った注意書きはやめろ
 「このサイトはリンクフリーではありません」と書くのはどうか。
この言葉に従う意味はないと言われているし、もちろん法的にも全く問題はない。インターネットは相互にリンクしあって成り立っている存在であって、リンクするなというのも身勝手な言い分だ。
(なおURLは実世界の住所程度の存在で、電話番号や氏名の様なプライバシーに関わる情報とはみなされない。)
 まぁ、せめて「リンク時は出来るだけ報告を」か「リンクはTopページのみにお願いします」程度にしておこう。
複合サイトはやめろ
 「モーニング娘。と競馬のサイト」「モーニング娘。と浜崎あゆみのサイト」みたいな複合サイトは、往々にして中途半端な内容になりがちな上、訪問者 にも避けられがちだ。事実、この手のサイトで流行っている例は殆ど無い。そして何より、複合サイトは「Yahoo!Japan」に登録されない、という事位は知って置いた方が良いだろう。
(ただし、複合サイトの各コンテンツをそれぞれ独立したサイトとして申請した場合は、登録される事がある)
困った名前はやめろ
 サイトの名前は、「タレントの名前」「タレントに由来する言葉」「タレントから連想される言葉」「サイトを説明する言葉」のどれかを入れるのが理想だ。
 管理人の名前を付けるのは、あまり格好いいとは言えない。特に「○○のホームページ」というインターネット初期に流行ったネーミングは 、確かに分かりやすいが、これから作るサイトに付けるべきではない。
 また、インターネットの代名詞「ドットコム」をサイト名に付けて良いのは、そのサイトのURLが「○○.com」の場合だけだ。独自ドメイン(.com)でもないのに「ドットコム」を名乗るのは、格好悪い上に紛らわしいのでやめよう。
 響きが良く、覚えやすく、呼び(省略し)やすい名前というのは、サイト名に限らず、ネーミングの鉄則である。

 誰かに見て貰いたくてWebサイトを公開した筈なのに、いつの間にか殿様気分で自己中心的な言動を繰り返し、だれも寄りつかなくなったサイトは多い。まずは訪問者ありき…なのだ。

 

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