05 モーニング観察学
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管理者 KION

 

迷走し続けた評論サイト 2001/07/24

 「大手評論系」
  世の中に「LOVEマシーン」旋風が吹き荒れるのを予感していたかの如く現れた観察学は、今となっては亜流サイトが増えたものの、当時としては珍しい評論に的を絞ったサイトである。

 現在は管理者の都合と方向性の変化などにより、積極的な更新は行われず、閉鎖準備中的な状態になっている。

■難しかった辛口批評
 管理者本人のコラムの他、恐らく訪問者達による掲示板での討論を最初に持ち込んだサイトであろう。実験的な試みは良かったが、討論馴れしていない人間が多かったが故に、理屈よりも感情を優先させる書き込みや、妙に業界事情通を気取った嫌味な書き込み、その他、愚にも付かない罵倒合戦が繰り広げられ、本来の目的から外れる事も少なくなかった様だ。

■馴れ合いの蔓延
 アクセス数向上の為、色々な企画などを催して常連の囲い込みに乗り出したが、これがKION組と呼ばれる馴れ合い集団に発展し、結果当初の「辛口評論」とかけ離れた雰囲気を作り出してしまった。管理者としても不本意だったのだろう、2000年12月に突然、自ら馴れ合いの雰囲気を作っていたヌルいコンテンツを一気に凍結してしまった。 管理者が初めて開設したサイト故の、一般ウケとコンセプトとの間で揺れた心情が見て取れる。

■迷走するデザイン
 現在の観察学を見ると、妙に継ぎ接ぎだらけの印象を受ける。テキストサイトとして始めた頃の、体裁は見辛いが情熱は感じるページ、アクセス数が増えてきた頃の、アクセス優先主義に走って妙にウケるデザインを模索しているページ、そして惰性で更新しているかの様な、最近のページである。各コンテンツを見比べると、全くデザインなどに統一感は無く、書かれている内容や口調までもがバラバラであり、見やすさに対する配慮が無い。

■2ちゃんねるの影響
 ここ最近の2ちゃんねるの人気で、辛口の評論やネタという専売特許を奪われてしまった感がある。そしてネット全体に2ちゃん言葉が蔓延しだすと、当時は「愛のある辛口」な口調であった筈が、「アンチな2ちゃんねらー」口調になってしまった。「辛口」と「冷めた言葉」は別物なのだが…。

■引き際の難しさ
 このサイトを見ていると、アイドルファンサイト運営の難しさについて、2つ気が付かされる。
まず、最初は様々な理想やコンセプトなどを掲げてオープンするのだが、後にアクセス数への執着と常連客との人間関係などから、開設当初のコンセプトを維持する事が困難になっていくという事。(厨房などのコンセプトを理解出来ない訪問者が多い事も原因の一つであろう)
そして、引退(脱退)や解散、スキャンダルなどが起きた時、または自分自身に当初ほどの情熱が無くなった時の引き際の難しさである。

 管理者曰く、現在はファンではなく観察者という立場になって書いているというが、感心が冷めてしまった事に対して、引き際を見つけられずに惰性で続けている様にしか見えない。全く感心が無くなった訳ではないが、かといって積極的にサイトを更新する程の情熱も持てないという。

■総評
 評論専門テキストサイトの先駆者として、「LOVEマ」ブレイク前に登場したという意義は非常に大きかった。しかし、その中に色々なヌルい要素を持ち込んで、結果中途半端なものにしてしまった。当AMが管理人の人間関係を全く無視した無謀なスタイルで運営されているのは、観察学を反面教師とした部分がある位だ。辛口サイトは、それくらいの覚悟が無いと出来ないものなのかもしれない。

 あれこれと迷走を見せたサイトであるが、娘。の増員や脱退などの様々な出来事に翻弄されたファンの感情と重なる部分が多く、そういう意味でこのサイトの閉鎖は、古くからのファンにとって自分の引き際を考えさせられるものだろう。

 世の中には、まるで逃げるかのように閉鎖されるサイトが多い。Topページに淡々と「仕事や勉強が忙しくなったので」「感心がなくなったので」とだけ書かれているパターンだ。40万ものアクセスを集めた観察学、今後は全く別方向のサイトになるのか、それとも完全に閉鎖してしまうのか、それは分からないが、とりあえず現在の状態に有終の美を飾れるのかが興味深い。最後の論は、果たしてどんな内容になるのだろうか。

内容 ★★★★★★
デザイン ★★★★
総合 ★★★★★

 

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